湘南の梅崎司、愛される浦和の漢。曹貴裁監督「そんな余裕、ねぇよ」
梅崎司が埼玉スタジアムに帰ってきましたね。
10シーズンにわたってプレーした浦和レッズから今季、湘南ベルマーレに完全移籍したMF梅崎司(31)。
その梅崎司が埼玉スタジアムのピッチに帰ってきました。試合開始前の選手紹介で、愛のあるブーイング、場内一周で大声援…問題起こすことも多く、Jリーグのサポーターの中で、怖いとか、ガラが悪いとか、よく言われる浦和レッズサポーターだけど、実際は暖かい人達なんだよなぁ。
梅崎司が、湘南のユニフォームを着てさいたま凱旋
後半42分、かつてのホームスタジアムである、埼玉スタジアムのピッチに立った梅崎司。試合前は、試合後は自らピッチを1周して浦和サポーターの待つゴール裏に足を運んであいさつして、梅崎司が17年まで着ていた背番号7のユニホームを掲げるサポーターの姿と大歓声に涙していました。
こんないい光景見れるのがJリーグの良いところだよなー。湘南ベルマーレは、ミキッチ(サンフレッチェ広島から移籍)とか、梅崎司といったレジェンド選手が集まっているイメージ。
湘南のサッカーに合わせるのに苦労している梅崎司
湘南では今シーズン、リーグ戦7試合に出場も先発はたった2試合。ルヴァン杯も2試合出場だけど、いずれも途中出場。自分の居場所を掴んでいるわけではありません。
梅崎司は元日本代表だけど、それでも頑張っているのがかっこいい。
曹監督は
「司は最後、5分くらい緑のユニホームを着て出ましたけど10年、いたクラブから移ってきて…。非常に頑張ってやっているんだけど、湘南のプレーに自分のリズムを合わさなきゃいけないのと、自分を出さなきゃいけないところに時間がかかる。真摯にサッカーに向き合っているし、周りへの影響も大きい」
って言っていましたね。
梅崎自身も、浦和戦のあとに
「このサポーターのためにも、移籍した意味を見せなきゃいけないなという思いになりました。プレーで、ここから何を見せられるかだと思う。日々、積み重ねだと思う」
って浦和サポーターに対しても活躍を誓っていましたね。
曹貴裁監督の「そんな余裕、ねぇよ」に感動
梅崎がさいたまスタジアに帰ってきて…残り数分での交代に、交代でピッチに入る際、曹貴裁監督に「すみません、気を使ってもらって」と感謝したところ…
「そんな余裕、ねぇよ」
と返事が返ってきたらしい。かっこいいなー。こういうの。
湘南ベルマーレの1-0での勝利に貢献していましたね。ロスタイム4分間含め7分、ピッチ左半分を走り回り、かつてチームメートだった浦和の選手にプレッシャーをかけ続けていたのがかっこいい。やっぱりハードワークの男だよ。
曹監督にとっても94、95年に浦和でプレーした古巣。浦和を対談した堀元監督は92年から98年まで浦和でプレーして、99年には湘南の前身、ベルマーレ平塚に移籍し、01年まで湘南でプレーして引退していたりと、浦和との関係性は深いんだよね。