2026年5月30日、鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムにて、明治安田J2・J3百年構想リーグのプレーオフラウンド第1戦(9-12位決定戦)が開催されました。対戦したのは、徳島ヴォルティスとサガン鳥栖。気温29.4℃という初夏の暑さの中、J1昇格へ向けて負けられない意地がぶつかり合う、非常に見応えのあるゲームとなりました。今回は、徳島が少ないチャンスを確実にモノにして3-1で先勝した、戦術的で見どころ満載の一戦をじっくり振り返っていきます!
スタメン発表:注目の布陣とスタジアムの空気
どこか緊張感の漂う晴天のポカリスエットスタジアム。3,394人のサポーターが集結し、両チームに熱い声援を送ります。
ホームの徳島ヴォルティスは、前線にトニー・アンデルソン選手と梶谷政仁選手を並べ、中盤にはキャプテンの杉本太郎選手や児玉駿斗選手、宮崎純真選手らが顔を揃える布陣でスタート。高い位置からの守備を意識した構成で挑みました。
対するアウェイのサガン鳥栖は、塩浜遼選手を前線に据え、中盤には松本凪生選手、櫻井辰徳選手、そしてJ1でも実績のある坂本亘基選手や西澤健太選手らがスタメンに入りました。
鳥栖が伝統のパスワークで崩しにかかるのか、それとも徳島がホームの利を活かして押し込むのか、注目の熱戦がキックオフされました!
前半:試合を動かした攻防
立ち上がりから主導権を握ったのは、アウェイの鳥栖でした。
精度の高いポゼッションで徳島のプレスをいなし、効果的に攻め込んでいきます。前半12分には坂本選手が鋭いシュートを放ち、前半24分には弓場堅真選手のクロスから櫻井選手が決定的な場面を迎えますが、ここは徳島のGK永石拓海選手が立ちはだかり、ゴールを許しません。
防戦が続いていた徳島ですが、前半26分の飲水タイムに大谷武文監督が動きます。トニー・アンデルソン選手をトップへ配置換えすると、これが大正解!前線でのキープ力が活き始め、主導権を奪い返します。
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前半41分:【徳島】1-0 エリア手前でタメを作ったトニー・アンデルソン選手が絶妙なスルーパスを供給。これに完全に抜け出した梶谷政仁選手が、ペナルティエリア中央から左足でゴール右下に流し込んで先制に成功します!徳島にとってはこれがこの試合のチームファーストシュートでした。
このまま徳島リードで折り返すかと思われた前半アディショナルタイム、鳥栖が意地を見せます。
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前半45+1分:【鳥栖】1-1 前線でキープを図った徳島の隙を見逃さず、鳥栖の選手たちが素早い囲い込みでボール奪取。そのままドリブルで運んだ玄理吾選手が、鋭いコースを探って左足を大胆に一閃!鮮やかなミドルシュートがゴール左上に突き刺さり、鳥栖が同点に追いついて前半を終えました。
後半:修正とドラマ、勝負を分けたポイント
後半、さらなる修正を加えたい徳島は、トニー・アンデルソン選手に代えて重廣卓也選手をピッチに送り込みます。この交代策が、後半開始早々に実を結びました。
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後半2分(47分):【徳島】2-1 右サイドから押し込むと、杉本選手からのパスをペナルティエリア内で重廣選手が収め、再び杉本太郎選手へ。エリア手前から杉本選手が左足を優しく振り抜くと、シュートは綺麗な軌道を描いてゴール右下隅へ吸い込まれ、徳島が再び勝ち越しに成功します!
リードを奪われた鳥栖は、さらに攻撃のギヤを上げます。後半17分には松本選手のフリーキックが枠を捉え、後半29分、33分には塩浜選手がペナルティエリア内から何度もシュートを放ちますが、徳島守備陣も山田奈央選手を中心に体を張ってブロック。耐える時間が続きます。
鳥栖の猛攻をしのぎ切った徳島に、決定的な瞬間が訪れました。
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後半31分(76分):【徳島】3-1 柳澤亘選手のロングフィードを重廣選手が競り合い、こぼれ球を拾った梶谷選手が前線へ絶妙なスルーパス。これに反応して相手ディフェンスの裏へ抜け出した宮崎純真選手が、ペナルティエリア中央から右足で冷静にゴール左下へと流し込み、決定的な3点目を奪いました!
さらに徳島サポーターにとって嬉しいドラマが待っていました。後半39分、長期離脱を強いられていたベテランFWの渡大生選手が今季初出場でピッチへ!スタジアムは大歓声に包まれます。
終盤、鳥栖は塩浜選手が最後までゴールを狙ってシュートを打ち続けますが(この日塩浜選手は5本以上のシュートを記録)、最後まで集中を切らさなかった徳島がそのまま逃げ切り、3-1でタイムアップを迎えました。
試合結果まとめ:次戦へ繋がる収穫
最終スコア
徳島ヴォルティス 3 – 1 サガン鳥栖
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得点者
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【徳島】41′ 梶谷 政仁、47′ 杉本 太郎、76′ 宮崎 純真
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【鳥栖】45+1′ 玄 理吾
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勝ち点の重みと収穫
鳥栖に15本ものシュートを浴びせられながらも、わずか4本のシュートで3ゴールを奪い切った徳島ヴォルティスが、ホームで「勝ち点3」相当の非常に価値ある先勝を飾りました!大谷監督の飲水タイムでのポジションチェンジや、後半頭からの重廣選手の投入など、采配がことごとく的中した見事な勝利です。何より、大黒柱である渡大生選手がピッチに戻ってきたことは、次戦以降に向けてチーム全体の士気を大きく高める最高の収穫となりました。
一方、敗れたサガン鳥栖にとっては非常に悔しい結果となりました。玄選手の素晴らしい同点ミドルを含め、ゲームの大半でボールを支配し、塩浜選手を中心に何度も決定機を作っただけに、アウェイでの決定力不足が響く形となりました。しかし、第2戦はホームでの戦いが待っています。この攻撃の形を維持しつつ、守備の手直しができれば、十分に逆転可能なポテンシャルを示したと言えるでしょう。
次戦、徳島はいわきと、鳥栖は湘南と、それぞれホームに戻ってプレーオフラウンド第2戦を戦います。この初戦の結果がどう影響するのか、次の戦いからも目が離せません!