正直、80分過ぎには負けを覚悟してました…ハワイアンズスタジアムいわきに駆けつけた3,877人の誰もが、そう胸をよぎったはずです。
首位・RB大宮アルディージャをホームに迎えた一戦。圧倒的な攻撃力に押し込まれ、絶体絶命のピンチを何度も迎えた「苦しい展開」でした。しかし、いわきの魂は消えていませんでした。
スタジアム全体が奇跡を信じた90分間と、そして手に汗握るPK戦の結末を振り返ります。
1. スタメン発表:注目の布陣とスタジアムの空気
いわきFCは、前節から3人を変更。中野陽斗、柴田壮介、そして最前線にはオウイエ・ウイリアムが名を連ねました。対するRB大宮は、カプリーニやオリオラ・サンデーら強力な個を持つタレントが揃う4-2-3-1。
試合前からスタジアムには緊張感が漂っていました。サポーターからは「首位相手に自分たちのサッカーがどこまで通じるか」という期待と、大宮の圧倒的な戦力への警戒心が入り混じります。
特に代表経験もある大宮のGKトム・グローバーの存在感は、いわきファンにとっても「絶望感」を抱かせるに十分なものでした。
2. 前半:試合を動かした攻防
試合は立ち上がりから大宮が主導権を握ります。泉柊椰のドリブルや、カプリーニの変幻自在なパスでいわき守備陣を翻弄。いわきは「本来自分たちがやりたかったこと」を大宮にやられるような、我慢の時間が続きました。
前半30分には山口大輝のシュートが大宮ゴールを襲いますが、トム・グローバーの牙城は崩せません。シュート数も3対8と大きく差をつけられながらも、遠藤凌を中心としたディフェンスラインが集中を切らさず、0-0で折り返します。
3. 後半:修正とドラマ、勝負を分けたポイント
後半も、大宮の波状攻撃が続きます。そして74分、ついに均衡が破れました。加藤聖のクロスに泉柊椰がヘディングで合わせ、大宮が先制。
DAZNで見ていても、スタジアムには「このまま負けてしまうのか」という重苦しい空気が漂っているように感じられました。
しかし、交代枠で入った加藤大晟がその空気を一変させました。83分、山中惇希のコーナーキックを頭で叩き込み、劇的な同点ゴール!サポーターの悲鳴のような歓喜が画面中から伝わってきました!
決着はPK戦へ。いわきは1人目、2人目と連続でトム・グローバーに止められます。神がかったセーブを見せ、誰もが「終わった」と思った瞬間、大宮の4人目がPKを外します。
そして、守護神・佐々木雅士が覚醒します。
自らもキッカーとして成功すると、最後は大宮の7人目を止め、5-4での大逆転勝利を収めました。
4. 試合結果まとめ:次戦へ繋がる収穫
| 項目 | 内容 |
| 最終スコア | いわきFC 1-1(PK 5-4) 大宮 |
| 得点者 | 83′ 加藤 大晟(いわき)、74′ 泉 柊椰(大宮) |
| 勝ち点 | いわき:2(PK勝ち)、大宮:1 |
魂でもぎ取った勝ち点2
内容は正直、完敗でした。しかし、首位相手に粘り、絶望的なPK戦をひっくり返して掴んだこの「勝ち点2」の重みは計り知れません。
こういう勝ち方ができるのが、いわきの強さだと思いますし、どんなに厳しい試合でも勝ち点を積み上げながら成長していくことが大事だと思うので…やり方は間違ってないと思います。
守護神・佐々木雅士の活躍は、次節の甲府戦へ向けた大きなエネルギーとなったはず。あとはオウイエがそろそろ点を取ってくれ…という気持ちになっていますが…。
ただ、泥臭く、執念で掴んだ勝利。いわきFCの進撃はここからさらに加速するはず!!