Jリーグファンなら誰もが特別な感情を抱くカード「鹿島vs浦和」。
メルカリスタジアムに集まった約3万人のサポーターが目撃したのは、戦術と意地がぶつかり合う、まさに最高峰の戦いでした。
柴崎岳の復帰に沸く鹿島と、連敗脱出を誓う浦和。どちらが勝ってもおかしくない緊張感の中、試合を決めたのは一人の若きサイドバックでした。熱狂のナショナルダービー、その全貌を振り返ります!
1. スタメン発表:注目の布陣とスタジアムの空気
ホームの鹿島は、中盤の底にレジェンド柴崎岳が復帰。前線には絶好調の鈴木優磨とレオ・セアラが並ぶ強力な4-4-2の布陣を敷きました。
対する浦和は、新戦力のオナイウ阿道やマテウス・サヴィオら、リーグ屈指の攻撃陣を揃えた4-2-3-1で挑みます。キックオフ前から両サポーターの地鳴りのような声援が響き渡り、これぞ「ナショナルダービー」という最高の緊張感に包まれました。
2. 前半:一進一退のハイレベルな攻防
立ち上がりからペースを握ったのは浦和でした。開始1分にオナイウが積極的なシュートを放つと、その後もマテウス・サヴィオを起点に鹿島ゴールへ迫ります。33分には金子の決定的なシュートが鹿島の守護神・早川にセーブされるなど、浦和が主導権を握る時間帯が続きました。
一方の鹿島も、鈴木優磨のポストプレーからチャンスを伺います。29分には濃野のスルーパスにレオ・セアラが抜け出すなど反撃を見せますが、互いに集中力の高い守備を見せ、0-0のスコアレスで前半を折り返しました。
3. 後半:修正とドラマ、勝負を分けた濃野の右足
後半、鹿島の鬼木監督(※データ参照)は19分に師岡と林を投入し、攻撃のギアを上げます。次第に鹿島がポゼッションを59%まで高め、浦和を押し込む展開に。
迎えた81分、ついに均衡が破れます。
右サイドからのコーナーキック。師岡が蹴り込んだボールのセカンドボールに反応したのは、右サイドバックの濃野公人でした。ペナルティエリア手前で構えていた濃野が右足を振り抜くと、地を這うような鋭いシュートがゴール左隅へ突き刺さります。
浦和は安部や関根を投入して猛追を見せますが、鹿島は柴崎に代えて知念を投入するなど守備を固め、1点のリードを最後まで守り抜きました。
4. 試合結果まとめ:次戦へ繋がる収穫
| チーム | スコア | 得点者 |
| 鹿島アントラーズ | 1 | 81′ 濃野 公人 |
| 浦和レッズ | 0 | – |
鹿島が貴重な勝ち点3を手にし、直近6試合で5勝目と驚異的な勝負強さを見せました。一方の浦和は、シュート数(12対11)や内容で引けを取らなかっただけに、5連敗という非常に苦しい結果となりました。
この試合のヒーローは、守備だけでなく値千金の決勝ゴールを奪った濃野公人選手。伝統の一戦で、若きサイドバックが「勝負強さ」という鹿島のDNAを体現した素晴らしい勝利でした。