2026年5月17日、ハワイアンズスタジアムいわきにて、これぞサッカーの醍醐味と言えるような、息をのむ大激闘が繰り広げられました。明治安田J2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンド第17節、いわきFCvs松本山雅FCの一戦です。
首位通過に向けて意地でも90分での勝利が欲しいいわきと、敵地で牙をむく松本。試合は、片方のチームが圧倒的に攻め立てながらも、もう片方が驚異的な粘りを見せるという、サッカーの恐ろしさと面白さが詰まった展開になりました。シュート総数23本を放ち、何度もゴールを脅かしたいわきの猛攻と、それを死に物狂いで跳ね返し続けた松本のディフェンス陣。
最後はサポーターの祈りが渦巻く中でPK戦へともつれ込んだ、この熱すぎる90分のドラマをどこよりも分かりやすく振り返ります!
1. スタメン発表:注目の布陣とスタジアムの空気
晴天に恵まれ、絶好のサッカー日和となったハワイアンズスタジアムいわきには、4,512人のサポーターが詰めかけました。J1昇格の未来を見据える両チームにとって、この地域リーグラウンド第17節は絶対に落とせない大一番です。
ホームのいわきは、出場停止から戻ってきた高橋勇利也選手がスタメンに復帰。さらに前節から4人を入れ替え、深港壮一郎選手や木吹翔太選手といったフレッシュな顔ぶれを並べた3-1-4-2の布陣でスタート。キックオフ直後から、前線への推進力と圧倒的なフィジカルで圧倒しようという田村雄三監督の明確なメッセージが伝わってきます。
対する松本は、こちらも3-1-4-2のミラーゲームを選択。名将・石﨑信弘監督のもと、直近のリーグ戦から松村厳選手と田中想来選手をスタメンに抜擢。アウェイ独特のプレッシャーがかかる中でも、選手たちは落ち着いた表情でピッチに入り、現地の松本サポーターからも地鳴りのような熱い声援が送られていました。
2. 前半:試合を動かした攻防
試合は立ち上がりから、ホームのいわきが猛烈なハイプレスで主導権を握ります。開始7分には復帰した高橋選手が強烈なミドルシュートを放つなど、松本ゴールへ襲いかかりました。
しかし、先制点を奪ったのは、ゲームの主導権を握られていた松本でした。
⚽ 18分:松本山雅FC先制(0-1) 前線へのロングスローを起点に、いわき守備陣がクリアしたボールが甘くなったところを見逃しませんでした。こぼれ球にいち早く反応した金子光汰選手が、豪快にヘディングで押し込んでゴール右上へ。松本がワンチャンスを確実にモノにしました。
ここからいわきの「信じられないような猛反撃」が始まります。 25分に西谷亮選手が仕掛け、29分には山中惇希選手のコーナーキックから山口大輝選手が頭で合わせますが、これがポストを直撃。さらに35分、今度は堂鼻起暉選手のシュートが再びポストに嫌われます。前半アディショナルタイムにも西谷選手の放ったシュートがポストを叩くなど、前半だけで驚異のシュート15本を放ちながらも、あと数センチメートルに泣いた、いわき。0-1と松本リードのまま前半を終えました。
3. 後半:修正とドラマ、勝負を分けたポイント
後半に入っても、いわきの勢いは全く衰えません。なんとしても追いつきたいわきは、64分に中島舜選手を投入してさらに攻撃の圧力を強めます。
66分には中島選手が一度ゴールネットを揺らしたものの、直前のクロスがゴールラインを割っていたとしてノーゴールの判定。ため息が漏れるスタジアムでしたが、69分にスタジアムがついに爆発します。
⚽ 69分:いわきFC同点(1-1) ディフェンスラインの遠藤凌選手が前線へ鋭い縦パスを供給。これに完璧なタイミングで抜け出した加藤大晟選手が、松本のGK富澤雅也選手との1対1を冷静に見極め、ゴール左下にシュートを流し込みました!
試合が振り出しに戻った後も、いわきは怒涛の波状攻撃を仕掛けます。後半43分には堂鼻選手のヘディングシュート、アディショナルタイムには中野陽斗選手のヘディングシュートが松本ゴールを襲いますが、松本の守護神・富澤選手が神がかったセーブを連発。松本も藤枝康佑選手や井上愛簾選手といった交代選手を中心にカウンターを狙いますが、お互いに次の1点は生まれず、1-1のまま運命のPK戦へ突入しました。
4. 試合結果まとめ:次戦へ繋がる収穫
PK戦は、両チームのサポーターが固唾をのんで見守る壮絶な心理戦となりました。 先攻のいわきは1人目の佐々木選手が成功。対する松本は1人目の村越凱光選手のキックがポストに当たり失敗。いわきが優位に立ったかに見えました。
しかし、ここから松本の守護神・富澤雅也選手が本領を発揮します。 いわきの4人目・今野息吹選手のキックを完璧にストップすると、続く5人目のオウイエ・ウイリアム選手のシュートも見事にセーブ!最後は松本の5人目・深澤佑太選手が落ち着いて決め、PKスコア3-4で松本山雅FCが激戦を制しました。
試合結果
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スコア:いわきFC 1 – 1 (PK 3 – 4) 松本山雅FC
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得点者:
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【松本】18分:金子 光汰
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【いわき】69分:加藤 大晟
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勝ち点の重みとこれからの収穫
この結果、激闘を耐え抜いてPK戦を制した松本山雅FCが「勝ち点2」を手にし、90分で23本ものシュートを放ちながらも一歩及ばなかったいわきFCは「勝ち点1」にとどまりました。この結果により、いわきは惜しくも首位通過の可能性が断たれるという非常に悔しい結末を迎えています。
いわきにとっては、ポストに3回も嫌われる不運や決定力不足という課題が残ったものの、5試合連続で先制されながらも完全に崩れず、加藤大晟選手の執念のゴールで追いついた精神力は本物です。一方の松本山雅FCは、これだけ押し込まれながらも全員で体を張り、最後にGK富澤選手がチームを救ったという事実は、今後のリーグ戦においてチームの絆をさらに強くする大きな収穫となったはずです。
両チームが見せた120%のファイトに拍手を送るとともに、次戦でのさらなる熱い戦いに期待しましょう!