2026年2月8日、東大阪市花園ラグビー場。
昨季、悲願のJ2昇格へあと一歩まで迫りながら、プレーオフ決勝で涙を飲んだ「不屈の軍団」FC大阪。そして、かつてJ2の舞台を知り、捲土重来を期す「瀬戸内の雄」カマタマーレ讃岐。秋春制への過渡期となる特別なシーズンの幕開けは、互いの因縁が複雑に絡み合う、ドラマチックな一戦となりました。
クラブ基本データ
FC大阪
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所属: J3(WEST-Aグループ)
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ホームスタジアム: 東大阪市花園ラグビー場
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2025年順位: 3位(プレーオフ決勝敗退)
カマタマーレ讃岐
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所属: J3(WEST-Aグループ)
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ホームスタジアム: Pikaraスタジアム
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2025年順位: 17位
特別シーズンの展望
2026年「百年構想リーグ」は、8月からの新シーズン本格始動を前にした独立大会であり、昇降格がない代わりに「90分同点なら即PK戦」という完全決着ルールが採用されています。
FC大阪は、昨季途中から指揮を執る薮田光教監督の下で継続路線を選択。リーグ屈指の堅守をベースに、新加入の菅原らによる得点力の上積みを狙います。一方、讃岐は大嶽直人新監督を招聘。大嶽監督は昨季8月までFC大阪の指揮を執っていた人物であり、まさに「手の内を知り尽くした」相手との因縁の開幕戦となります。
2026年移籍情報
FC大阪
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監督の狙い: リーグ2位を誇った守備組織は維持しつつ、攻撃のバリエーションを強化。讃岐から復帰した松本、栃木SCで修行を積んだ菅原など、前線のキャラクターを増やし、1点をもぎ取る力を追求する。
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主な新加入選手:
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FW 菅原 龍之助(仙台・期限付き)
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FW 松本 孝平(讃岐・復帰)
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MF 土肥 航大(鳥取)
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DF 馬 尚勳(天安シティ/韓国)
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軸となる主要メンバー: FW 島田 拓海、DF 馬 尚勳
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若手世代の注目株: MF 木村 大輝(八戸学院大学)
カマタマーレ讃岐
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監督の狙い: 失点過多だった守備組織の抜本的な改善。大嶽監督は「アグレッシブに奪い、組み立てる」質を求め、FC大阪時代の教え子である禹相皓や、横浜FM育ちの村上らを獲得して個の能力を引き上げる。
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主な新加入選手:
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FW 村上 悠緋(横浜FM)
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MF 禹 相皓(FC大阪)
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DF 高嶋 修也(栃木SC)
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GK 李 眞雨(FC大阪・期限付き)
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軸となる主要メンバー: FW 後藤 優介、MF 國分 将
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若手世代の注目株: FW 佐野 竜眞(大阪体育大学)
対戦成績アーカイブ
近年の対戦では、FC大阪が粘り強さで上回る傾向にあります。
| 開催日 | 大会名 | ホーム | スコア | アウェイ |
| 2025/07/26 | J3第22節 | FC大阪 | 2 – 1 | 讃岐 |
| 2025/06/07 | J3第15節 | 讃岐 | 0 – 3 | FC大阪 |
| 2024/07/27 | J3第23節 | FC大阪 | 1 – 3 | 讃岐 |
| 2024/06/09 | J3第16節 | 讃岐 | 0 – 1 | FC大阪 |
| 2023/10/01 | J3第29節 | 讃岐 | 1 – 1 | FC大阪 |
対戦トピック
通算成績はFC大阪の3勝2分1敗。特筆すべきは、昨季8月までFC大阪を率いた大嶽監督が、今度は讃岐の指揮官として花園に帰還することです。また、FC大阪の主軸だった禹相皓が讃岐へ、讃岐の主軸だった松本孝平がFC大阪へ移籍するなど、選手の入れ替わりも激しく、心理的な駆け引きが重要になります。
試合の見どころ・注目ポイント
1. 「大嶽ダービー」:知略と意地のぶつかり合い
大嶽監督にとって、自身のスタイルを叩き込んだ古巣・FC大阪は、弱点も強みも知り尽くした相手。対する薮田監督は、大嶽体制の良さを引き継ぎつつ、さらに堅実さを増した「現・大阪」の力を見せつけたいところ。ベンチワークの応酬が最大の注目点です。
2. 「1点」の重みとストライカーの競演
堅守を誇るFC大阪に対し、讃岐は村上悠緋や後藤優介ら実力派FWを並べて攻略を狙います。逆にFC大阪は、昨季ブレイクした島田拓海に加え、菅原龍之助という新たなターゲットを得ました。どちらのFWが先に数少ない決定機を仕留めるか。
3. 「即PK戦」ルールの影響
昨季のドローが2試合あるように、実力が拮抗しやすいカードです。今大会は90分で決着しなければ即PK戦。FC大阪は徳島から加入した後東尚輝、讃岐はFC大阪から期限付きで加入した李眞雨と、共にPK戦に強い守護神候補を擁しており、終盤の攻防から目が離せません。
個人的な勝敗予想
予想スコア:FC大阪 1 – 0 カマタマーレ讃岐
(後半、松本孝平の「古巣恩返し弾」でFC大阪が競り勝つ)
大嶽監督が讃岐の守備を整理し、序盤は拮抗した展開が続くと予想。しかし、後半に交代枠を活かしたFC大阪が、高さのある松本を投入してパワープレー気味に押し込む。最後は古巣相手に燃える松本の一撃で、FC大阪が逃げ切ると見ます。