2026年2月8日、豊田スタジアム。
日本屈指の歴史を誇る「名門」名古屋グランパスと、サッカー王国の矜持を胸に復権を期す清水エスパルス。2026年特別シーズンの幕開けは、共に新指揮官を迎え入れ、新たな哲学をチームに落とし込み始めたばかりの野心的な両雄の激突となりました。
名古屋グランパス vs 清水エスパルス|見どころ
1. イントロダクション
昨季は16位と苦しみ、かつての堅守が影を潜めた名古屋。一方、14位からの躍進を誓う清水。共に「本来あるべき順位」への帰還を目指す中で、この開幕戦は新体制の方向性を占う極めて重要な試金石となります。超攻撃的スタイルへの転換か、勝利を知る王者の勝負強さか。豊田スタジアムに新たな風が吹き抜けます。
クラブ基本データ
名古屋グランパス
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所属: J1(WESTグループ)
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ホームスタジアム: 豊田スタジアム
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2025年順位: 16位
清水エスパルス
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所属: J1(WESTグループ)
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ホームスタジアム: IAIスタジアム日本平
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2025年順位: 14位
特別シーズンの展望
2026年「百年構想リーグ」は、完全決着ルールの採用により、引き分けのないスリリングな展開が期待されます。名古屋はJリーグを知り尽くしたミハイロ・ペトロヴィッチ監督を招聘し、従来の守備的なイメージを一新する「超攻撃的フットボール」へと舵を切りました。対する清水は、神戸を連覇に導いた吉田孝行監督を迎え、勝負所を逃さない強固な組織づくりに着手。新戦術の適応力が試される短期決戦において、両将の采配が勝敗を大きく左右するでしょう。
2026年移籍情報
名古屋グランパス
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監督の狙い: ミシャ監督特有の可変システムを構築するため、足元の技術に長けた高嶺や宮、そして突破力のある小屋松を獲得。攻撃の流動性を高め、昨季の停滞感を打破する。
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主な新加入選手:
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MF 小屋松 知哉(柏)
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MF 高嶺 朋樹(札幌)
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FW マルクス ヴィニシウス(今治)
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DF 宮 大樹(札幌・復帰)
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軸となる主要メンバー: MF 稲垣 祥、MF 小屋松 知哉
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若手世代の注目株: DF 久保 遥夢(前橋育英高校)
高校サッカー屈指のDFが加入。ミシャ戦術におけるビルドアップの起点として、早期の台頭が期待される。
清水エスパルス
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監督の狙い: 吉田監督が重んじる「戦う姿勢」と「勝負強さ」を植え付ける。中原、井上といった走力とキレのあるウイングを加え、縦に速い攻撃を再定義。
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主な新加入選手:
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MF 中原 輝(鳥栖)
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FW オ セフン(町田・レンタル)
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MF 井上 健太(横浜FM)
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DF 本多 勇喜(神戸)
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軸となる主要メンバー: MF マテウス ブエノ、FW オ セフン
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若手世代の注目株: MF 土居 佑至(清水ユース・昇格)
ユースから昇格した期待のテクニシャン。吉田監督の下で強度を磨き、攻撃のアクセントとなれるか。
対戦成績アーカイブ
| 開催日 | 大会名 | ホーム | スコア | アウェイ |
| 2025/06/21 | J1第21節 | 名古屋 | 1 – 1 | 清水 |
| 2025/05/03 | J1第14節 | 清水 | 0 – 3 | 名古屋 |
| 2022/07/10 | J1第21節 | 名古屋 | 0 – 2 | 清水 |
| 2022/05/21 | J1第14節 | 清水 | 1 – 2 | 名古屋 |
| 2021/08/29 | J1第27節 | 名古屋 | 1 – 1 | 清水 |
対戦トピック
通算成績は25勝12分27敗とほぼ互角。しかし、昨季の対戦では名古屋が1勝1分とリードしています。特にアウェイで3-0と快勝した相性の良さを、新体制でも維持できるかがポイントです。
試合の見どころ・注目ポイント
1. ミシャ・フロンティアの初陣
名古屋が挑む「ミシャ・スタイル」の完成度が最大の注目点です。3-4-2-1の可変システムから繰り出される分厚い攻撃が、吉田監督の整備した清水のブロックをどう崩すのか。高嶺朋樹の左足がゲームを動かす鍵になります。
2. 「10番」対決と攻撃のスイッチ
清水の新10番、マテウス・ブエノの展開力に対し、名古屋は「帰ってきたスピードスター」小屋松知哉がどう対抗するか。中盤での主導権争いが、そのまま決定機の数に直結します。
3. 高さを制するのは
清水のオ・セフンによる空中戦は、名古屋の刷新されたDF陣にとって脅威。対する名古屋は稲垣祥のセカンドボール回収から、新加入マルクス・ヴィニシウスへのスピーディーな展開で応戦したいところです。
個人的な勝敗予想
予想スコア:名古屋グランパス 2 – 1 清水エスパルス
(後半、小屋松知哉のクロスから山岸祐也が決勝弾)
ミシャ体制の初陣で攻撃の意識が統一された名古屋が、ホームの熱気に乗り押し込む展開。清水も粘り強い守備からカウンターを狙いますが、10年ぶりに古巣復帰した小屋松が「個」の力で打開し、名古屋が競り勝つと予想します。