「秋春制」移行前の歴史的過渡期に開催される『百年構想リーグ』。その開幕戦で相まみえるのは、積極補強でタイトル奪還を狙う「首都の雄」FC東京と、昨季9年ぶりのJ1制覇を果たし再び黄金時代を築こうとする「常勝軍団」鹿島アントラーズです。
王者の貫禄を見せつけるか、それとも新たな戦力で勢力図を塗り替えるか。伝統の一戦が、特別なシーズンの幕を開けます。
1. クラブ基本データ
FC東京
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所属: 明治安田J1百年構想リーグ
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ホームスタジアム: 味の素スタジアム
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2025年順位: J1 11位
鹿島アントラーズ
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所属: 明治安田J1百年構想リーグ
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ホームスタジアム: 県立カシマサッカースタジアム
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2025年順位: J1 優勝
2. 特別シーズンの展望
今大会はJ2降格がなく、短期決戦で優勝を争う特殊なレギュレーションです。
FC東京は松橋力蔵監督2年目。稲村隼翔や山田楓喜ら即戦力を加え、戦術の浸透と新戦力の融合を加速させています。一方の鹿島は、鬼木達監督の下で「圧倒する試合」を継続。補強を最小限に留め、成熟した昨季王者のベースで「獲れるタイトルはすべて獲る」という不変の哲学を体現しようとしています。
3. 2026年移籍情報
FC東京
監督の狙い:
「優勝」を公言する松橋監督は、課題だった守備の強度と得点力の両面を補強。セルティックから復帰した稲村、J1屈指のフィニッシャー長倉、そして岡山で覚醒した佐藤龍之介の復帰は、まさに「優勝レベル」の陣容と言えます。
主な新加入選手:
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DF 稲村 隼翔(セルティックより期限付き)
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FW 長倉 幹樹(浦和より完全移籍)
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MF 山田 楓喜(京都より新加入)
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MF 佐藤 龍之介(岡山より復帰)
軸となる主要メンバー:
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DF 長友 佑都:39歳にしてなおチームの魂。
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FW マルセロ ヒアン:鳥栖から加入した新たな得点源。
若手世代の注目株:
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MF 佐藤 龍之介:U-23アジア杯MVP。進化した至宝が味スタを沸かせる。
鹿島アントラーズ
監督の狙い:
「昨季ベース」を崩さず、ユースからの昇格組を加えて長期的な成長も見据える戦略。昨季MVP早川を中心とした強固な守備と、鬼木イズムが浸透した勝負強さで他を圧倒する構えです。
主な新加入選手:
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FW 吉田 湊海(ユースより昇格)
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DF 元砂 晏翔仁 ウデンバ(ユースより昇格)
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GK 藤井 陽登(明治大より新加入)
軸となる主要メンバー:
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GK 早川 友基:昨季J1 MVP。鹿島の「最後の砦」。
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MF 松村 優太:負傷からの復帰が待たれる、サイドの切り札。
若手世代の注目株:
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FW 吉田 湊海:17歳の若き怪物。王者の新たな武器となれるか。
4. 対戦成績アーカイブ
直近の対戦では鹿島が圧倒的な優位を誇っています。
| 開催日 | 大会名 | ホーム | スコア | アウェイ |
| 2025/08/10 | J1第25節 | FC東京 | 0 – 1 | 鹿島 |
| 2025/03/01 | J1第4節 | 鹿島 | 2 – 0 | FC東京 |
| 2024/07/20 | J1第24節 | 鹿島 | 2 – 1 | FC東京 |
| 2024/04/07 | J1第7節 | FC東京 | 2 – 0 | 鹿島 |
| 2023/07/16 | J1第21節 | FC東京 | 1 – 3 | 鹿島 |
対戦トピック:
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通算成績: 13勝10分27敗(FC東京から見て)
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直近の傾向: 昨季は鹿島が2戦2勝。FC東京にとっては、直近3試合で敗れている難敵。
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ポイント: FC東京が最後に勝った2024年4月は、今回と同じ「味スタでのホームゲーム」。ホームの利をどこまで活かせるか。
5. 試合の見どころ・注目ポイント
① 「アジアの至宝」vs「J1 MVP守護神」
U-23アジア杯MVPを提げて帰還した佐藤龍之介が、国内最強の壁・早川友基に挑みます。佐藤の「ひとひねり」したシュートが早川を破れるか、日本の未来を占う最高レベルの矛楯対決です。
② 松橋力蔵 vs 鬼木達:知将のチェス
ポゼッションとポジショニングを重視する松橋監督に対し、鬼木監督は強度と効率で封じ込めるスタイル。FC東京の新戦力(稲村、山田ら)が、鹿島の「追われる立場」としてのプレッシャーをどう突くかが鍵を握ります。
③ オリジナル10の誇りと「降格なし」の心理
降格がないからこそ、両チームともにアグレッシブな姿勢が期待できます。特にFC東京は長友、鹿島は早川と、リーダーシップを発揮する選手が最後方に構えており、球際での激しいバトルは必至です。
6. 個人的な勝敗予想
予想スコア:2 – 1(FC東京の勝利)
展開:
充実の補強を見せたFC東京が、佐藤龍之介の創造性溢れるプレーで先制。鹿島もセットプレーから同点に追いつくが、終盤に新加入の長倉幹樹が勝負強さを見せて勝ち越し。昨季王者を破る「開幕番狂わせ」で、東京が最高のスタートを切ると予想します。